ちょっと怖い話

母は苦しんだ挙句亡くなった。死ぬほど憎んだことがある相手だがやはり母は母。亡くなると後悔がわいてくる。まだ思い出したくない記憶だ。母の形見はやはり携帯。しばらく持ち歩いていた。解約も出来なかった。不思議なことに、時折私の携帯に母の携帯から着信があるのだ。母の携帯は折りたたみ式のガラケーだし、私が持っているのだから、間違って掛かることはない。それも一度や二度ではない。何か伝えたいことがあるのだろうか?この世に未練があるのだろうか?未だに理由はわからない。