母は苦しんだ挙句亡くなった。死ぬほど憎んだことがある相手だがやはり母は母。亡くなると後悔がわいてくる。まだ思い出したくない記憶だ。母の形見はやはり携帯。しばらく持ち歩いていた。解約も出来なかった。不思議なことに、時折私の携帯に母の携帯から…

５年前に母がなくなった。病床の母にとっての楽しみは電話だけだった。肌身離さず電話を握り締め、ある月の電話代が７万になった。電話代を払っていたのは私だったため、７万はないよねと母を責めた。すると母は悪びれることなく「電話ぐらいでガタガタ言う…